ミクロン単位の超精密加工技術で作り上げる製品

ミクロン単位の超精密加工技術で作り上げる製品

パイテックの作るロールはどこで活躍している?

 

パイテックはロール・シャフトの製作や加工を専門としている会社で、さまざまな品物の加工を行っています。削り加工から穴あけ加工、磨き加工のプロセスを経て、パイテックが提供する製品へと生まれ変わります。
高精度に仕上げられたロールやシャフトは、発電所や船舶、製紙や製鉄、ガラスやフィルムなどのさまざまなジャンルの製品として、使用されます。

 

ロールにはさまざまな種類があり、圧延ロールは製品に光沢をつけ、厚みを調整するために使われます。二本以上のロールを重ねることでその間にモノが通り、圧力を加えて厚みを微調整します。圧延ロールはミクロン単位の仕事になるため、社内の中でも匠と呼ばれる職人しか仕上げることができません。
搬送ロールは搬送用に使用されるロールです。モノを運んでいる際に蛇行したり、しわが寄らないよう、さまざまな工夫がなされています。フィルムや製紙、ガラスや箔などのような薄くてやわらかい製品を搬送する際に、活用されます。

 

長尺対応や大口径対応が可能

 

加工製作の中でも特に長尺シャフトと大口径ロールは加工が難しいとされていますが、パイテックが所属するサクライグループは、大型加工を得意としています。
一般的に6千ミリメートルの長さを超えたシャフトは、たわみやしなり、振りが生まれ、加工が難しいとされています。しかし、サクライグループではそれよりもさらに長い2万ミリメートルもの長尺に対応しています。
加工技法を独自に追及してきたことと、職人たちが経験と技術を積み上げてきたからこそ、それほど高精度の加工が可能になっており、業界の中でもその品質の高さはトップレベルを誇ります。
大口径加工は機械設備のスペックが重要なカギを握っており、高スペックの機械設備がそろっているサクライグループだからこそ、大口径の加工にも対応できるそうです。
中でも製鋼や製鉄、化学や製紙などのジャンルで使用される超大型ロールは、これまで数多くの製作実績があり、他社の追随を許しません。

 

高精度加工を保つために

 

サクライグループが製作している原子力発電の超精密重要部品は、とても厳しい公差が求められるため、わずかな誤差も許されません。
その高い要求にこたえられるよう、ロール類の真円度と円筒度、振れは0.003ミリメートル、面粗度は0.05sと、高い加工精度を誇ります。
また、高い加工精度を保ため、普段から社内ではさまざまな取り組みを始めています。最新の機械設備の導入はもちろん、社員の国家技能検定の取得のサポート、生産体制の見直しや改善など、常に新しい施策に取り組んでいるそうです。